マーケティング「なにを」(商品)

商品開発もマーケティングの一部です

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2014年7月に、近代マーケティングの父と呼ばれる世界的なマーケティング学者、フィリップ・コトラー氏が来日しました。

その時のインタビューの中で、次のようなことが印象的です!!

「どうもマーケティングをプロモーションとだけ捉え、テレビで30秒の広告を打てばいいと考えているだけのビジネスパーソンが多くいます。マーケティング担当者が果たして製品開発にまで入り込んでいるのでしょうか。価格や流通の販路(チャネル)の決定についても関与の度合いが弱いです」
(出展:日経新聞2014年7月28日

商品開発もマーケティングの一部です

商品・サービスは、商品企画が担当するのではないのって思いませんか?
たしかに、商品企画の担当です。しかし、それはマーケティングの一部でもあるのです。

商品企画とマーケティング

商品企画の担当者は商品に深く入っていきます。
マーケティングの担当者は、もっと大きな視点で捉え、事業全体の中での商品企画という捉え方をします。

商品企画

マーケティング業務は、市場調査から商品企画、販促・広告宣伝、物流まで関わっています。つまり、マーケティングは経営に深く関わっていると言っても過言ではありません。

その中で、商品企画は市場規模の把握から商品開発、そして、出来上がった商品をどのように世の中に知らしめて、どんな物流ルートを使って販売していくのかまで考えます。

お花の先生のための、とても簡単なメニュー開発

ここでは、つい最近フラワーアレンジメントの先生をしておられるクライアントさんと話をしていた時のことです。

ホームページでメニューを刷新したいのですけど、そして通販にも結び付けたいというご要望でした。

お花の先生
ご注文いただくときに、お花の種類とか本数・色などを指定していただき、こちらでお見積りをするというスタイルでいこうかと思っています。
ボク
あっ、そうなんだ。でも、どの花が何本で色はこれって指定しても、出来上がりを想像できる人はどのくらいいるんでしょうか?
お花の先生
そうですね、じゃあ、見本のようなものの写真を入れて、こんな感じって云うのではどうでしょう。
ボク
それなら少しは良いかなぁ~、しかし、普通の人って花の種類や色までしっかりわかって、注文書に書くこと出来るのでしょうか?

っというと、なんとこんな回答です♪

お花の先生
あぁ、この前のバレンタインとか、母の日なんかなかは適当に見繕って◯◯円でお願いしますっていうご注文も来ますよ!
ボク
ひょっとして、そんな感じで注文される方が多くないですか? 花の本数や種類、色を指定してくるのは相当良くお花をご存知の方じゃないでしょうか?
お花の先生
そういえば、確かにそうかもしれませんね。私がお花を買うときに、いつも花の種類とかを注文つけるのでお客様も、そうするのではと思ってしまいました。
ボク
じゃ、お客様が簡単にご注文できる用に、メニューを花の種類や本数などにしないで、目的別メニューにしたらいかが! それならお客様も迷わず注文できますよね

いかがでしょう。
この会話の中で気がつかれたましたか?

このメニューを開発することも、マーケティングの商品開発のひとつです。

考え方は、いかにお客様が迷わずに自分がほしい商品・サービスがわかるかです。

基本的に、あなたの商品・サービスは、お客様の目的を達成するための一手段である。ということが言えます。

お客様の目的は、お花が欲しいのではなく、母の日のお祝いを送りたいのです。
そして、お母さんに喜んでもらいたい。これが真の目的ではないですか。

なので、お客様から見ると、お花の種類や本数や色を注文したいのではなく、母の日に合ったお花を注文したいわけですね。

ここでも、お客様視点に立って考えると、どんなメニューがよいのかだんだんわかってきませんか?

飲食店メニュー開発

例えば、飲食店でこんなメニューに出会ったことありませんか?

  • フレンチレストランで、フランス語で書かれていてよくわからないけど、肉料理みたいなので、それを注文したことがある。
  • ワインのメニューが来たけど、なんだかわからないので赤白と値段だけで選んでしまった。
  • 中華料理で、猪肉って書いてあったのでそれを注文したら想定していたのと違った料理だった

何のことはない、みんなお店の都合でメニューを書いているだけなんですね!!

だったら、

  • 「お腹ペコペコの人向け、牛肉料理」
  • 「ダイエット中の方向け、量は多いけどカロリーの少ないお魚料理」

こんなメニューがあったら、楽しくないですか?
そして、その日のシェフにより、その日に入手できた素材により中身がどんどん変わるなんて云うレストランがあったら、絶対に繁盛すると思いませんか??

みんなマーケティングを元にした商品開発の一例です。

あなたの商品・サービスを、マーケティングという観点から、もう一度見なおしてみませんか? どんどん新しいアイデアが出てきますよ!!

アイデアがでたら、そのアイデアが商品になるかどうかの検証をしてみましょう。
そのためには、そのアイデアに需要があるか? どんな人が買ってくれそうか? 利益が取れるか?などの検証と試算をして企画に上げると良いですね。

今回は、商品企画もマーケティングの一部です、という観点から商品開発、メニューの考え方をご紹介しました。

多少なりとも、あなたのお仕事にお役にたったら嬉しいです^^

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