フリートーク

記事広告と取材商法(タレントインタビュー)で雑誌掲載の効果は?

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先日、木曜日の夕方の事です。

登録していない電話番号から携帯に電話が掛かってきました。
営業電話だろうと思って電話にでたところ、名前もしらない雑誌社「カンパニータンク」からの取材!

「えっ!」

っと思いながら、いろいろと話を聞くと、芸能人やスポーツ選手などタレントが取材する。
今度の土曜日に、そちらの事務所に伺いたいが良いかというものでした。

そんなに良い話が、転がってくるわかがないので

「はぁ~、ところでそれは費用がかかるのですか?」

と聞くと、やはりここにシッカリとキャッシュポイントが存在していました。

「著作権やら、取材費用などで5万円かかります。」

なんて言うので、丁重にお断りいたしました。

最近は、WEBメディア「ヒューマンストーリー」というところも同じような取材系の話が来るようになってきました。

この「ヒューマンストーリー」は、Branding Laboが運営しています。

インターネットやSNSの普及などメディア環境の変革が起こる中、今までの既成概念から脱却するための活動組織として結成されました。

Branding Labo


このBranding Laboの住所を調べてみると、株式会社グローヴィス内となっており、株式会社グローヴィスの社長:足立 克之氏がブランディングラボの社長でもあるという関係です。

また、株式会社グローヴィスの住所:106-0047東京, 東京都港区南麻布 3-20-1Daiwa 麻布テラス 5F はレンタルオフィス・バーチャルオフィスです。

レンタルオフィスやバーチャルオフィスだから怪しいとは一概には言えませんが、「ヒューマンストーリー」の流れを見ていくと、やはりここはどうかな?という疑問があります。

こちらの電話帳ナビのページにも、情報がありますので、ご参考に!

普通取材というと無料で取材してくれて当該誌に記事を掲載してくるものと思っていたら、これは違っていました!!

これが取材商法というものです。

記事広告をご存じですか?

業界誌や雑誌に記事の体裁を取った広告のことです。
広告ですので、記事を掲載するには費用が発生します。

スタートアップや小規模事業主をターゲットにした、取材商法というのに遭遇したわけです。
インターネットでアチコチ徘徊すると、「取材商法」という言葉が散見されます。

今回は、記事広告の手法を逆手に取った、取材商法を取り上げてみます。

取材商法とはなにか?記事広告との違いは

まずは、取材商法と記事広告は、同じように誌面に掲載されますが、その掲載料として費用負担が発生します。

ただ、記事広告と取材商法は全く趣が異なるので、記事広告と取材商法の違いについてしっかりと理解しておいてください。

記事広告

記事広告とは、その名の通り記事の体裁をしているのですが、実際にはメーカーの商品やサービスの広告という位置づけです。

通常は1ページ広告などは、みなさんがご存知の広告の体裁をしたホントの広告です。

この記事広告は雑誌などの誌面を他の記事と同様に使い、2-4ページ程度をつかって、商品サービスの優れたところ、お客様のメリット、お客様の声などを盛り込んだ記事として掲載されます。

なので、商品を記事仕立てにして使い方、実際に使ったお客様の声、または商品の開発秘話等をストーリー展開にしたりして趣向を凝らして、文章を読んでもらう工夫がされています。

記事広告は、当然のことながら広告主が記事のページ分の広告費用を負担します。

前の職場で企画担当だった頃には、よくこの記事広告(ペイドパブ)もやりました。

定期的に広告を掲載している業界誌から、

「○月号は□□の特集なので、おたくの△△の商品を掲載しませんか?」

と、連絡が入ります。そこで、

「では1ページの広告を出稿するので、1ページの記事広告を掲載して欲しい!」

という具合に交渉するとだいたいOKが取れます。
料金は1ページ分の広告料金でやってくれることもありますし、1ページ分の広告料+α(ここは交渉次第)で出してくれます。

そうすると、記事広告のとなりのページに本番の広告が掲載されてくるので、広告効果がアップします。

このように記事広告は、やり方によっては低料金でかつ効果的に掲載することもできるので、普段から広告を出稿している雑誌・業界誌と良い関係を保つことが重要です。

取材商法

取材商法とは、そのままずばり!

「取材させてください!」

と、電話が掛かってきて、あまり知らない雑誌社が名の知れた芸能人やスポーツ選手をダシに使って、あなたの事務所や近くの洒落たところで実際に取材してくれます。

雑誌掲載の取材商法

そして、写真を取って後日そのあまり名前の知られていない雑誌に取材記事が掲載されます。

ところが、この場合取材するために呼んだ、つうかダシに使われた芸能人の方への謝礼金(?)かどうかは定かではありませんけど、

なんと!取材して雑誌に掲載してもらうのに費用がかかります。

この間、電話の来た「カンパニータンク」というところは、5万でした。

ネットを見るといろいろなところで、カンパニータンクの取材商法に合ったという記事に遭遇します金額はだいたい5万~20万くらいのようです。

しかも巧妙なのは、木曜日くらいに必ず社長さまご指名で電話があり、その週の週末土曜日に取材ん来たいと言ってきます。

これは取りも直さず、社長の即断即決を狙っています。
金額的にも、それぐらいならという上手い金額をついてくるところも巧妙です。

WEBサイトの取材商法

インターネットの飛躍的な発達、更には近年のスマホの爆発的な普及でいつでもどこでもインターネットに接続できるようになりました。

自社の雑誌を使った「取材商法」は、インターネットへの遍歴をしてWEBサイトをメディア(媒体)にした「取材商法」に変化しています。

国際情報マネジメント有限会社が運営する「ビープラス」ー仕事を楽しむためのWEBマガジンー も、そのひとつです。

雑誌と同様に、水曜日や木曜日に、社長さんいらっしゃいますかという電話があり、その週末に取材をしたい旨の勧誘があります。

この「ビープラス」は、WEBへの掲載1ページ・月額¥9,000.-という絶妙な価格設定です。

通常の取材広告は、1ページでは収まらず、3-4ページに渡ります。

すると、¥9,000.-だったはずの広告料が、4ページであれば¥36,000.-になり、年間では¥432,000.-という「ちょっと待ってくださいよ~!」という価格に跳ね上がります。

これって、なんだか知らないうちに月額9千円が4倍にもなっているという摩訶不思議な世界です!!

通常雑誌社の取材というと、雑誌社が企画した誌面のために、その道の専門家などを取材して当該誌に掲載するのが普通で、費用はかかりません。

むしろ、出演料的な謝礼が出ることも無きにしもあらずです。

取材商法は、雑誌にしてもWEBサイトにしても、ほぼ同じやり方でことが進んでいきますので、ぜひご覧になってください。

ネットで検索すると出てくるこの手の話題の記事

記事が削除されています。Lifeclip – 会社作って最初に受けた電話が詐欺まがいな取材商法だった件

会社設立後、取材の依頼が来て、僕は、舞い上がっていました、夏。

記事が削除されています。Black design メールマガジン |取材詐欺??

「躍進する企業の貯蔵庫」注目企業.COM(カンパニータンク)の取材(記事広告)をお断りした

取材商法ですって。ビープラス

起業家を食い物にする「取材商法」では、実際の取材商法の手順や、そのやり方まで実際に受けそうになった方の解説があります。

取材商法のまとめ

結局のところ、取材商法とは

「有料で、名の知れた有名人と雑談をしませんか?」

というビジネスモデルです。

もちろん雑誌は発行されますし、WEB上でも掲載され、ホームページへのリンクも貼られます。
しかも、取材の写真もシッカリと掲載されます。

ただ、それだけです!

その雑誌は、だいたい3万部程度の印刷で書店では置いていないような雑誌です。
WEBサイトは測定していませんが、たぶん月に2~3万PV程度ではないかと予測されます。

なので、あなたの会社の宣伝効果やブランディングには何も役に立ちません。

ホームページへのリンクは、3-4年前ならSEO効果がありました。
自作自演が増えすぎたため、Googleは一昨年あたりから、リンクだけでは評価しなくなりました。

現在は、ほとんど効果がありません。
しかし、そのリンクを通じたトラフィックが生じた場合に評価するようにアルゴリズムが変化しています。

ただし、これらの取材商法は違法ではありませんし、詐欺でもありません。

ここのところは、専門家である、弁護士ドットコムの記事をご覧になると分かります。

起業したてで、ホームページなどで電話番号などを晒すと、どうしても避けられないこの手の営業電話。ぜひ、気をつけたいものです。

ご不明な点や、さらに詳しい内容についてのお問合せ・ご相談は、こちらのお問い合わせ、もしくはWEBマーケティング相談室Plusへお気軽にどうぞ。

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コメント

  1. 宮島千尋 より:

    突然のコメント失礼いたします。
    ただ今、まさにこの手の企業から電話がありました。プロレスラーの藤波辰巳との対談記事を掲載したい、という意味のわからない取材申し込みでした。「弊社のサイトをご覧いただければわかってもらえる」ということで、電話をしながらサイトを開くと、名だたる企業のトップが名を連ねる立派な体裁となっておりました。

    ・・・が、その企業サイトの1行下にあった先生のサイトを閲覧したところ、現金の要求があると書かれており、電話の相手に「無料なんですよね?」と尋ねると、言いにくそうに「いえ、協力費というかたちで多少の費用をいただく事になります」とのこと。まさに「取材商法」。貴サイトのおかげで無駄な時間とお金を費やさずにすみました。
    大変有益な情報を発信いただき、ありがとうございました。

    1. idegene より:

      コメントありがとうございます。
      この商法、一応違法ではないので、まだまだ使われている手法ですね。

      ボクの記事が、お役に立てて光栄でございます。
      また、ご相談などありましたら、ご遠慮なくお知らせください。

      どうも、ありがとうございました。

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