電車に乗っていると、7人掛けの席で5人はスマホを見ています。
7割以上がスマホユーザーですね。
あなたのホームページはスマホに対応していますか?
Googleでは検索結果に、スマホ対応しているかどうかを2015年の4月から表示するようになりました。
この赤丸のところを見ていただくと分かるとおり「スマホ対応」と検索結果に反映されるようになりました。
これは取りも直さず、スマホに対応していないホームページは、スマホで検索された時に不利になるという証拠のひとつです。
あなたのサイトへのアクセスが、どこから来ているのか?
そして、スマホからはどれくらいの割合で来ているのか?
これを調べることで、サイトの構造や見せ方、さらには記事の書き方まで変わってきます。
アナリティクスでスマホからのアクセス解析の見かたの記事を参考にGoogle Analyticsでスマホからのアクセス解析をしてみるとよく分かります。
今回は、実際の実例をつかって、どのように調べて、どんな対策をすればよいかをご紹介します。
Googleがスマホ対応が重要と言っている理由
グラフをご覧ください
このグラフは、総務省「平成26年通信利用動向調査」を元にスマートフォン・タブレットの世帯普及率のみを抜粋しました。
すでに皆さんもお気づきの通り、ここ数年のスマホ・タブレットなどモバイル機器は飛躍的に普及してきています。
スマホの世帯普及率は今後も伸長が疑いありません。
ボクの家族でもひとり1台という現実です。
Googleでは自社のブログで、なんとスマホ検索数がPCからの検索数をうわまわったという記事を、2015年5月5日に出しています。
In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.
事実、モバイルデバイスからのGoogle検索はコンピュータからの検索数を、米国や日本など10カ国でうわまわった。
(出展:Building for the next moment on Google’s official blog for news, tips and information on AdWords)
この記事では、Google検索だけを取り上げていますので、世界中のすべての検索数の半分以上がモバイル機器になったという訳ではありません。
このあたりは、【公式発表】Google検索数、ついにスマホがPCを超えるの記事を読んでいただければ、更に深い情報が得られます。
いずれにしても、この記事の冒頭でも書いたとおり、電車に乗れば6-7割の人はスマホに目を落としています。
もちろんそのうちの半分くらいは、ゲームに没頭しているというのも事実ですけれども・・・・・
なので、サイトのスマホ対策は今後必須なのです。
ホントにスマホからのアクセスはPCからのアクセスを上回ったのか?
これから4つの例をご覧にいれます。
分析の期間は2016年5月11日~6月10日までの1ヶ月間です。
Googleのサイト分析ツール、グーグルアナリティクスを使って、どのでバイアスからどのくらいのアクセスが来ているのかを分析しました。
まずは、今ご覧になっているこのサイトのアクセス解析をしてみましょう。
もろビジネス系のサイト
ボクのこのサイトは、内容はご存知の通りWEBマーケティングの記事を多く掲載しています。
なので、当然のことながら企業からのアクセスが多く、企業の休みの週末や祝日のアクセスは減ります。
ボクのサイトは、個人事業主の方や企業の方がよく利用されています。
なので、コンピュータからのアクセスの比率がとても高いと考えていました。
ところが、この結果。
なんとスマホからのアクセスが、38.63%もあります。
タブレットも含めると、モバイル環境からのアクセスは、42%ほど!
このようにビジネス系のサイトでも、現在はアクセスの4割がモバイル環境からです。
30歳代の方を中心にアクセスを集めているサイト
次にご紹介するのは、30歳代を中心にアクセスを集めているサイトです。
月平均30,000ページビューのサイトです。
こちらは、アクセス全体の7割がスマホからのアクセスです。
PCからのアクセスは、なんと25%
アクセスする人の4人に3人は、モバイルからという分析結果です。
女性向け美容系サイト
さて、3番目にご紹介するサイトは、女性向けの美容系に関するサイトです。
このサイトは、アクセス数はそれほど多いサイトではありませんが、質の良い記事が多く効率よくお仕事に結びついているサイトです。
このサイトはスゴイですね!
アクセス全体の8割がモバイルからで、スマホからは73.5%!
もちろんスマホ対策しています。
これでスマホ対応していなかったら、ものすごい機会損失をしていたかもしれません。
20歳代を中心に月間80,000ページビューのサイト
こちらのサイトは、現在月間8万ページビューを誇るサイトです。
今後さらに10万ページビューがすぐそこに見えています。
このようにアクセスの多く集まっているサイトでも、アクセス全体の7割以上がモバイル環境からのアクセスです。
20代を狙ってもそれほどスマホからのアクセスが伸びていないのは、実はこのサイト企業の方々からもしっかり見られているサイトだからなのです。
企業からのアクセスは、基本的にコンピュータからのアクセスがほとんどです。
なので企業からのアクセスを考慮した場合のアクセスを推測すると、80~85%はモバイルからのアクセスになっているではと想像できます。
やはりスマホ・モバイルからのアクセスはPCからのアクセスを上回っている
以上4つのサイトをご紹介しました。
特にスマホからのアクセスが多いだろうというサイトを偏見で選んでいるわけではありません。
この結果を踏まえるとGoogleが言っている、「モバイルからのアクセスがPCからのアクセスを上回った。」という表現は頷けます。
この検証結果から、いかにしてあなたのサイトをスマホ対応・モバイルフレンドリーなサイトにすればよいのか。
ここらあたりを少し考察してみましょう
モバイル環境からのアクセス対応は必須!!
これからサイトを作ろうとする方、またはサイトの見直しを考えているかた。
モバイル環境からのアクセスを見越して、モバイル対応=スマホ対応をすることが必須条件です!
上の4つの例からも分かる通り、「もはやスマホ対応していないサイトはアクセスの来ないサイトになりつつあります。」と言っても過言ではないかもしれません。
WEBデザインの世界では、RWD(レスポンシブウエブデザイ)という名前で呼ばれているデザインが、だんだんと主流になってきています。
このRWDの特徴は、ひとつのURLでサイトを閲覧しているデバイスの解像度により、フレキシブルに対応するサイトデザイン手法です。
RWDは、すでに2012年には業界内でも知られていて、Googleの推奨する「ひとつのURLでPC・タブレット・スマホに柔軟に対応するデザイン手法」ということで、最近広まってきています。
WordPressを採用したサイトや、Bootstrapというデザインテンプレートを採用したサイトでは、サイトデザインもかなりフレキシブルに対応できるようになってきています。
スマホ対応のサイトを作るにはどうすればよいか?
海外SEOの第一人者、鈴木謙一氏の2012年6月12日の記事「スマートフォン向けサイトにはレスポンシブ・ウェブデザインを推奨、Googleが公開したスマホサイトの最適化 at #SMX Advanced Seattle 2012」では、次の3つの方法で、スマホ対応が出来ると掲載されています。
3タイプの構成のスマートフォン向けサイトをGoogleはサポート
・レスポンシブ・ウェブデザイン (Responsive web design) — デスクトップとモバイルで同じURL・同じHTML(Googleの推奨)
・動的な配信(Dynamic serving) — デスクトップとモバイルで同じURL・異なるHTML
・モバイル向け別URL (Separate mobile URLs) — デスクトップとモバイルで異なるURL・異なるHTML
現在インターネット上に無数にあるサイトでスマホ対応しているサイトは、上記に3つの方法のいずれかを選択して、サイトを制作されています。
例えば、アメブロの場合は3つの目のモバイル向け別URLで対応しています。
市川海老蔵のブログのアクセスURL
コンピュータからは http://ameblo.jp/ebizo-ichikawa
スマホからは http://s.ameblo.jp/ebizo-ichikawa
という具合です。
今ご覧のこのサイトのスマホ対応はRWDです
ボクのこのサイト「個人事業主や士業のための超実践WEBマーケティグ戦略の作り方」は、WordPressを使ってRWD(レスポンシブウエブデザイン)に対応したバズ部提供のワードプレステーマ「Xeory」を使っています。
なので、ひとつのURLで、PC・タブレット・スマホに対応しています。
このようにサイトに応じてスマホ対応の手法は違っていますが、今後はGoogleが推奨しているRWDが主流となると推測されます。
Googleが「モバイルフレンドリーページ」としている要件
Googleは「モバイルフレンドリーページ」として次のような要件を示しています。
これらの条件を満たしたWEBサイト(ページ)には「スマホ対応」というラベルが適用されています。
- 携帯端末(スマホ)では一般的でないソフトウエア(Flashなど)を仕様していないこと
- ズームしなくても判読できるテキストを使用していること
- ユーザーが横にスクロールしたりズームしたりする必要が無いよう、コンテンツのサイズが画面のサイズと一致していること
- 目的のリンクを簡単にタップできるよう、それぞれのリンクが十分に離れた状態で配置されていること
(出展:検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために:Googleウェブマスター向け公式ブログ)
となっています。
実際にスマホ対応しているページには、検索結果で「スマホ対応」のラベルが
スマホでGoogle検索した時には、この図のように「スマホ対応」という文字が出ているサイトは、スマホ対応になっていないサイトよりも検索結果の順位が上がります。
あなたのサイトがモバイルフレンドリーかのテストする
あなたの運用しているサイトが、Googleからみてモバイルフレンドリーになっているかどうかは、Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」を利用することで、具体的に修正内容も含めて確認することができます。
実際にやってみました、いまご覧のこのサイトです^^
「このページはモバイル フレンドリーなページのようです。」ということでGoogleのモバイルフレンドリーテストで合格でした!
これからサイト制作する方への提案:モバイルファースト
今まで、この記事を読んでこられてGoogleがスマホ・モバイル対応に力を入れている状況がお分かりになったことでしょう。
では、これからサイトを作ろうとか新規にサイトを作るのではなく、現在のサイトを整理して内容を見なおして新しいサイトを考えているあなたに、ひとことです。
モバイルファーストとは
サイトを制作する時に、モバイルファーストというと、「モバイルサイトから先に制作する」という順番の意味ではありません。
モバイルファーストとは、モバイルユーザを中心としてあなたのサイトを制作するという考え方です。
つまり、今までは「PC>モバイル」というサイト制作の考え方をしていましたが、これからは、「モバイル>PC」という考え方をしましょうということです。
あなたのサイトを閲覧するお客様視点で、サイトを構築しましょうということですね。
最近は、スマホしか持っていないユーザも多く、PCでできることがスマホでは機能しないということも起こりえます。
なので、サイト制作もスマホを中心に設計して、お客様目線での利便性を追求することが大切になっています。
まとめ
今回は、いわゆるスマホ対応のサイトが今後とても大事になってくるというGoogleをはじめ、世界のインターネットアクセス環境の変化から、モバイルファーストを実現する方法をお伝えしました。
2003-4年ごろ、「ユビキタス」というキーワードで、時間や場所、機器にとらわられることなくインターネットに繋がる環境がすぐそこまで来ているという表現がなされました。
それから10年ほど、世界がスマホの急速な普及で、今やいつでもどこでも、だれでもインターネットにつながる環境を手に入れることが出来るようになりました。
あなたのサイトも、今までのようにコンピュータから閲覧されるよりもスマホから閲覧されることの方が多くなっています。
これから作るサイトも、現在のサイトも、スマホ対応なくしてインターネットの世界での存在感を増す方法が段々なくなってきています。
ぜひ、この機会にスマホ対応・モバイルファーストの考えを取り込んだサイト制作を考えてみてください。
ご不明な点や、さらに詳しい内容についてのお問合せ・ご相談は、こちらのお問い合わせ、もしくはWEBマーケティング相談室Plusへお気軽にどうぞ。
==================
ご相談や、ご質問がありましたらマーティングスペシャリスト いでじん まで、ご連絡ください。
e-mail:gene✰idegene.com ✰を@に変更してお送りください。
Facebookの友だち申請も歓迎 https://www.facebook.com/gene.ide
Twitter Gene1banをフォローして下さい。
==================
コメント