【2021年5月8日更新】
2020年からの新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、現在様々な国で入国規制や制限が課されています。詳細については、外務省のホームページの、
新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置
をご覧になり、渡航しようとしている国がどのような制限措置をしているのかを確認してkら渡航するようにしましょう。
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5月のゴールデンウィークが終わると、次は「夏休み、どうしよう?」という夏休みの計画を立てようという方が増えてきます。
日本での夏休みは、学校の夏休みがありみんなが一緒に休みを取るということが一般的ですね。
特に8月10日を過ぎると、日本ではお盆休みに突入ですね。
あなたの会社、事務所ではどのようにお盆休み・夏休みを取得していますか?
世界に目を向けてみると、夏休みの取り方も千差万別!
よく云われるのが、「欧米は良いよなぁ~ 長期間の休みとれて~」っというフレーズ。
今回は、そこのところをしっかりと調査してレポートしましょう!!
そもそも、タカアンドトシの漫才で「欧米か!」ではやりましたけど、欧米という風に欧州とアメリカを一括にしているところから違ってます!!
では早速。。。。
ヨーロッパ(欧州)では、労働法で年間の休み取得期間が決まっている
まず、ヨーロッパ(欧州)です。
英国が2020年2月1日に離脱してEU加盟国(欧州連合27か国)の法律では、すべての企業に対して、すべての社員に最低でも年に4週間の休暇取得が法律で義務づけています。
国ごとにさまざまですが、国の労働法で年間何日休みを取りなさいって決まっている国がほとんどことです。
法律に準拠ということろが、日本やアメリカとの一番の違いです。
有給休暇が30日間くらいあるので、これを利用してヨーロッパではバカンスを楽しむのですね。
だいたい、2~3週間の休みを取る人が多いですね。
そうそう、「バカンス」はフランス語なので、ヨーロッパでは普通に使われることが多いですが、アメリカでは通じないこともあります。
アメリカでは「バケーション」です!
ヨーロッパでいうバカンスは、まあ毎日ダラダラな生活をおくること。
もちろん、自宅ではなくリゾート地ですけど。。。
遅く起きてきて、適当にブランチなど食べ、昼寝して本読んで、テレビ見て、というのがバカンスです。
それに比べて日本人の海外旅行は、観光が主で5泊7日ヨーロッパツアーなどでは、1日1カ国といった「弾丸ツアー」だったりして、欧州の人たちからすると、異様な観光風景に映るようです。
では、少し国別にご紹介してみましょう。
イギリスの夏休み取得実態
イギリスはヨーロッパと云っても、欧州大陸とアメリカとの中間という位置づけですので、独自文化がかなりあります。
たまにロンドンなどで働く現地人などに聞くと、「イギリスと大陸と一緒にしないで欲しい!」なんて云われたこともあります。
イギリスは紳士の国、自尊心が強くて誇り高い人種なので、その他の欧州とは一緒にされたくないようです。
で、ここイギリスの休み取得期間を見てみると、年間で20日間ていどです。連続取得で2週間が良い所かな。
ワーカーのみなさんは自己申告で先着順じゃないですが、取りたいときに調整をしながら取得するという感じですね。
ここにもイギリス人の気品というか、そんなものが溢れていて欧州の大陸の連中が4週間も5週間も休みとってバカンスに行くのに、我々はしっかり仕事するぞ~、っていう思いなのかもしれません^^
昔イギリスに行った時には、ロンドンからクルマで2時間ほどで着く、リゾート地「ブライトン」にいきました。
ロンドンから近くて、きれいな南の海岸線で海水浴は最高です、そして海の向こうはフランスです。ブライトン・ピアといって遊園地のような海に向かって伸びる桟橋が印象的な街です。
ロンドンっ子は、日帰りでも行けるここブライトンで休暇を過ごす人も多いですよ!
ドイツの夏休み取得実態
ドイツの有給休暇は30日あり、ほとんどの人はバカンスを取りますね。
以前勤めていた会社の現地法人でも社長も含めて、「いつから、いつまではバカンスです!」っていうメールが飛んできていました。
当然のことながら、その間の仕事は部下がやります。
もちろん部下が全部はできないので、3週間後に社長が戻ってからなんていうこともしばしばでした。
ドイツの現地法人の社長は、日本でミーティングを控えた2週間前からタイでバカンスなんていうこともあり、現地法人の社長が日本に真っ赤に日焼けした顔で来たこともあります。
まぁ、日本側で何やってるんだとも言えませんし、ちゃんとした実績も残していたので、問題なくミーティングやりました。
しかし、このような海外の習慣を知らない猛烈営業マンから見ると「なんて、だらしないやつだ!」と写ったかもしれません。
労働法で決まっていますし、上から下までこちらも自己申告で周りと調整しながら長期休暇を取りますね。
ドイツの上層部の連中は結構まともな給料取っているので、海外でのバカンスも多いようですよ。
ちと羨ましい(^^ゞ
ドイツの連中のバカンスは、南に行くことが多くスペイン・イタリア・ギリシャのエーゲ海とかアフリカなどに足を伸ばすことも多いと聞きます。
フランスの夏休み取得実態
フランスの休暇所得期間は長く殆どのワーカーが4~5週間の休みを取ります。
もちろん、社員同士で調整しながらの時もありますが、事業所が1ヶ月閉店するなんてこともあります。
基本的にみんながバカンスを取っている間は、ワーカーは働かないので、多くの商談もなくその期間「バカンスです!」といえば、別に仕事が滞ることなくバカンスから戻ってきたら、しっかりと働くということで仕事が進んでいくのは、流石にスゴイと思います!
フランスの現地法人でも7月~9月にミーティングをしようものなら、石投げられるんじゃないかと思うくらいでした。
バカンスを取るため、またバカンスを楽しむために働いているじゃないかって思ったことさえ。。。。。
まぁ、法律で連続5週間まで休暇取得可能となっているので、文句は言えません^^
日本でバカンスというと、「ヨーロッパ10日間5カ国周遊」とか、「ロンドン・パリ、ミラノ7日間の旅」みたいにアチコチと旅するのが休暇の主役と考えがちです。
しかし、ヨーロッパの人たちは、セコセコしないで1日ボーッとして過ごしたり、好きな本をプールで読んで過ごしたりと、ゆったりしたスケジュールを作ります。
あるフラン人の友達は、エーゲ海のサントリーニ島に10日間滞在してました。何していたって聞いたら、別にすること無いのでボーッと本読んだり、海で日光浴したりして過ごしていたと言います。
日本人だったら、「なんで、そんなもったいないことを」って首を傾げるかもしれませんけど、欧州の人たちはいつも忙しい仕事を忘れて、何も考えずに過ごすのがストレス解消であり、仕事に戻ってからのモチベーションアップにもなるのだそうです。
日本人のツアーも知っていたのですけど、「あれは仕事よりも疲れる!」「何しに来たのか?どこに行ったのか記憶にも残らないのではないか。」って呆れていました。
アメリカとカナダでは休暇の取り方が違っている
欧州と一括りにしないでほしいということを冒頭云っていますが、米州でも、アメリカとカナダでは休暇の取り方も違うんだという話です。
これも言い出すときりがないのですけど、やはり各国の国も文化の違いというのがありそうです。
アメリカの夏休み取得実態
さて、一方のアメリカの休暇についてご紹介してみましょう。
アメリカでは、労働法に休暇の項目はありません。
なので、企業によりマチマチです。
家庭思いのアメリカ人は、子供の学校に合わせて休暇をとることが多いですね。
学校の休みは6月の中旬から9月初旬までが多く、やはりその期間に休暇を取ります。
普通のワーカーで2週間位でしょうかね。
意外とアメリカの役員クラスは、ワーカホリックが多く休みを取らなかったりします。
まぁ、アメリカという国は自由な国なので、みんなかなり自由に取得している感じです。
現地法人の事務の女性に聞いたところによると、3月~4月ごろにその年の休暇の申請をしてそれぞれの部署で調整をするということでした。
1年前から休暇先を決めてスケジュールを入れている人もいるとか、あらゆる国から移民してきているので母国に帰るので4週間の休みがほしいとか。。。
まぁ、ほんとに休暇の取得にしてもさまざまです。
カナダの夏休み取得実態
あまり海外と縁のない方々は、アメリカとカナダを一緒にしがちですけど、アメリカとカナダは実質違います。
カナダの人達は、国の福祉システムがアメリカと違いとてもよく整っているので、ひっちゃきになって働きません。
医療はほとんど無料に近いし、日本でいうところの介護システムもよく出来ていたりします。
ボクの親戚がカナダにいますけど、定年後は医療は無料、介護も国の政策でほとんど費用が掛からないようになっています。
なんと、ゴルフ場は平日会員で年間500~1000カナダドル(邦貨換算約5万円~10万円)で、平日ゴルフはプレイしたい放題だとか! 優遇されていました。
そして、カナダの人達の休暇の取り方は、通常の人は1週間くらいです。
2週間は取れるようになっていますけど、まわりに気を使うことが多いようですね。
カナダの現地法人の社長に聞いた話では、みんな普通に1週間位は休暇とるけど、日本人が一番長いかな?
日本への帰省で、3週間取る人もいます。とのこと!
取る時期はみんなマチマチで、自己申告+周りとの調整で取ることが多いと言ってました。
夏休み取得を世界で比較のまとめ
少し古いデータですが、エクスペディアが世界各国の有給休暇の取得状況を調査した資料があります。
そこから、興味深いグラフをこちらで引用させてもらいます。
【追加情報】
エクスペディア PR事務局 の 2017/12/11に公開したプレスリリースで
【世界30ヶ国 有給休暇・国際比較調査2017】日本の有休消化率、2年連続 世界最下位
が更新情報です。そこからグラフを引用させていただきます。
これを見ると一目瞭然!
欧州は、法律で決まっているので100%です。アメリカでも80%の人が有給休暇を消化しています。
ところが、日本は50%と半数の人は消化できずという実態です!!
ここ数年は変化してきたように思います。
労働省が、「働き方改革」の実現に向けてと銘打って、長時間労働や働きすぎの問題に取り組んでいます。
さて、どうなるのでしょう??
しかし、上のグラフを見る通り日本は、ほんとに「24時間働けますか!リゲイン」じゃないですけど、有給休暇を取りにくい仕事環境の国なんですね。
さて、欧米と一緒にしないで、欧州と米州で休暇の取得の仕方が違っています。
しかも、国によりまた差があるということも認識を新たにすべきかな。
欧州では平均で3週間くらい、長いフランスで5週間くらいの長期休暇を取得しているようです。もちろん、国による労働法の違いもよりマチマチです。
バカンスという言葉、これはフランスの休暇の取り方です。
避暑地や、海など風光明媚な土地に言って1日中ダラダラと生活して日頃のストレスを解消する。
そんな夏休みのとり方です。
日本人の帰省に近いのでしょうか? 生活面だけ捉えると。。。。
米州では、労働法による規制はないもののアメリカでは2週間程度、カナダで1週間くらいが平均の夏休みですね。
欧米で、一致しているのは、みんなで一斉に休むのではなく、みんなが自主的にスケジュールを組んで休むということ。
日本のようにお盆で8月10日から15日までは、企業が一斉に休暇に入るということはないです。
その辺、とても合理的にかつ効率的に考えられていると思いませんか?
世界各国の夏休みの取り方、何かのお役に立てば嬉しいですね!!
日本のレストランのおもてなしは海外でもとても好評。日本在住レストランスタッフ向けおもてなし研修外国人も学んでほしいですね。
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